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オーストラリア・バイク旅行記・その1



バイクショップの前で
シドニー郊外のバイクショップの前で。
(バイクは現地でレンタルしました。)
ここからツーリングがスタートしました。
バイクはYAMAHAのXT600



カンガルー注意とウォンバット注意の標識
この後、いたるところで見かけることになるカンガルー注意とウォンバット注意の標識。
実際、道路のいたるところに車にはねられたカンガルーの死体が転がっていました。



モーテル
写真は一日目に泊まったカトゥーンバの近くのモーテル。



地平線の彼方まで続く道
道路は地平線の彼方で霞んで見えなくなっています。速度制限は110キロ。
この後、内陸部に進むにしたがい緑が徐々に少なくっていき、地面の色が赤味がかっていきました。アウトバック(砂漠地帯)はもうすぐです。



前輪の傾いたバイク
3日目の昼、道路脇のレストエリアに入ろうとした時に砂利でスリップして転倒。調子に乗ってスピードを出しすぎ、すっかり油断していました。
前輪が斜めに傾きリムも少し歪んでました。大きな怪我が無かったのは本当に幸運でした。
走行可能であることを確かめ、次の町BREKENHILLに向け、150キロほど走りました。 途中、道路脇で休憩していると車に乗った二人連れのナイスガイがやってきて冷えた缶コーラをプレゼントしてくれました。



アウトバック
内陸部の方では町と町の間が百〜二百キロくらい離れており、その間は道路以外はほとんど何もありません。
360度の地平線、見渡す限りの空、オレンジ色の土、バイクの音に驚いて飛び立つカラフルな鳥達、道路を横切るトカゲ・・・日本とは全く別の世界に気分は最高でした。
それにしても、アウトバック地帯は砂漠というだけあってさすがに暑く、気温は40〜50度くらいが当たり前でした。脱水症状にならないよう頻繁に水分を補給し、時には頭から水をかぶったりもしました。水は常に最低でも2リットルは持ち運ぶように言われていたので、大きなペットボトルで2〜3本くらいバイクに積んで走ることにしていました。しかし最初は冷たかった水も、しばらくするとお湯のようになってしまいます。
普通、日本だと多少暑くてもバイクで走っていると風で涼しくなるのですが、ここではバイクで走ると熱風が吹いてきます。
ヘルメットのシールドを開けると熱風で顔が熱いので、閉めたまま走ります。 それでも止まってるよりも走っている時のほうが、汗の気化熱のせいか涼しくてずっと楽でした。湿度が低いため気温が高いわりには肉体的にそれほど過酷ではなく、楽しく走ることができました。



BrokenHill
BrokenHillに到着。バイクはこの町のバイクショップで修理してもらいました。修理する前、町の外れでバイクの故障個所をチェックしていると、近くに済む夫婦が心配してやってきてくれ、親切に泊まる場所を教えてくれたりしました(白人の夫とアボリジニの奥さんで、奥さんのほうはなかなかの美人でした)
また、人なつっこい少年が「どこから来たの?」等、僕を質問責めにした後、お勧めのレストランを案内をしてくれました。
ちなみに映画「マッドマックス」の撮影はこの町の近くで行われたそうです。



チャイナレストランにて
チャイナレストランで働いていた彼は香港からの留学生でした。 ここに来るまで、シドニー以外では日本人を含め東洋人は全然みかけなかったので、 こうしたところで会うと、香港人であっても親近感があるので嬉しくなります。



助けてくれた人達
4日目、今度はリアタイヤがパンク。修理しようとしていると車が数台とまってくれ、5〜6人の方が修理を手伝ってくれました。(写真)
炎天下での作業で、気温は50度を越えていました。
僕が精一杯、たどたどしい英語で感謝の気持ちを伝えると彼らは笑顔で去っていきました。オーストラリアの人達の親切さに心から感激し、言葉では言い表せない気持ちになりました。
そしてパンクが治って再スタート・・・と思いきや、しばらく走ってまたまたパンク。 修理するだけの気力と体力は既に無く、ギブアップ。 バイクを置き、通りがかった家族連れの車に次の町までヒッチハイクさせてもらいました。
その後、警察のお世話になり四駆のパトカーにバイクを載せて運んでもらうことになりました。 ポリスマンと一緒にパトカーに乗りながら、オーストラリアはとても広くて綺麗で、素晴らしい国だという話をしました。

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